パッケージツアーのチェックポイント
旅行会社のツアーのパンフレットには、あまりにも書いてあることが多すぎて、何からチェックしたらいいのかがわからない、という方も多いのではないでしょうか。ここでは、パッケージツアーを選ぶ上で、基本的なチェックポイントをご紹介していきます。
絶対に行きたいところが入っているか?
ツアーを選ぶときは、まずは絶対に行きたいところを決めましょう。
たとえばフランスに行くとしましょう。そこでモンサンミッシェルとベルサイユ宮殿は絶対見たい!といった希望があるなら、それが行程に含まれているツアーを探します。あるいは、京都に行くとして、大原三千院が入っているツアーは少ないですが、絶対に見たいなら、まずそれを優先することです。これで、ある程度ツアーは絞れます。
言い換えれば、ツアー選びをするときには、まず自分にとって「絶対に行きたいところ」を決めることからはじめる、といってもいいでしょう。
「ホテルの値段」が「ツアーの値段」
ツアーの質を決める大きな要素はホテルです。安いツアーは郊外のへんぴなところにホテルがあったりします。ホテルが郊外にあると、どこに出かけるにしても不便ですし、夜の散策も思うようにできません。
たとえば、フランスのツアーで「パリに宿泊」と書いてあっても、中心部までメトロで1時間もかかるような場所にホテルがあることもあります。国内ツアーで「東京に宿泊」とあっても、新小岩や北千住や蒲田だったりすることも。
もちろん、そこが自分にとって便利な場所ならいいのですが、そうでないならば、できるだけ自分の旅の目的に沿った場所に近いホテルがいいでしょう。
ホテルの質もチェック
市街地にあってもひどい安ホテルだったりすることもあります。海外の場合は、安ホテルだとバスタブはありませんし、ベッドがへたっていたりします。国内であっても、安ホテルはバブル期以前の古びた建築だったりして、げんなりすることも。
パンフレットでは、「ホテル未定」「スーペリアクラス指定」などとなっていることも多いです。こういう表記は、安ホテルの可能性が高いので要注意です。
もし、「デラックスホテル」と書かれていても、激安ツアー会社の「デラックス」はJTBの「エコノミー」と同じ水準だったりしますので要注意。旅の質にこだわるなら、泊まるホテルが決まっているプランを選びましょう。
質の高いツアーは、ホテルも市街地にあり、一定水準をクリアしたクラスに泊まれます。
海外ツアーでは、ポーターも大事
海外旅行では、重いスーツケースがありますから、ポーターは大事です。ホテルにチェックインしたとき、列車や船に乗るとき。ポーターが付くか付かないかは大きな違いです。ポーターが付かないツアーは、自分で荷物を運ばなければなりません。大きなスーツケースを持っていると、とても大変です。
ですから、移動の多い海外旅行の場合は、ポーターの有無も確認するといいでしょう。質の高いツアーなら、普通はポーターがつきますので、あまり心配する必要はありません。
最小催行人員が重要な理由
団体ツアーでは、「最小催行人員」もしっかり確認を。最少催行人員が少ないほど、ツアーの実施率が高いですし、人数が少ないツアーはゆったりとして快適です。逆に、最少催行人員が多いツアーは、「大人数ツアー」になりますので、移動のバスは大型で、定員いっぱいで走ります。
最少催行人員はツアーの質を見るのに重要な指標ですが、「フリーツアー」などの自由旅行型の旅行商品では、「最少催行人員」はほとんど気にしないで構いません。
観光の「内容」にも注意する
訪問する観光地の多いツアーは、その観光地をきちんと観光しない場合があります。外から見て終わり、というようなケースもあります。
ツアーの日程表には、「入場観光」「下車観光(施設へは入場せず)」「車窓観光」などと、きちんと表記されていますのでよく確認しておきましょう。
客層、年代も確認しよう!
団体旅行の場合、一緒に旅行する参加者の客層も重要です。参加者の年代や性別などの客層は、ツアーによって結構異なります。
新婚旅行主体のツアーのなかに高齢者が交じるのは気を遣ったりしますので、できるだけ自分の客層に近いツアーを選びましょう。どういう参加者が多いかは、ツアー紹介に書いてある場合もありますし、旅行会社に尋ねれば教えてくれます。